パルスオキシメーターの開発

パルスオキシメーター開発経緯

 『パルスオキシメーター開発経緯』の記事は、北大第2外科同門会誌 第46号に寄稿した『コロナ流行下、世界での利用が更に高まっているパルスオキシメーターの開発の経緯について』から抜粋したものである。この論文はあらためて、日本語論文と英語に翻訳 ...

パルスオキシメーター開発経緯

1977年、外科の医局に持田製薬のプロパーがミノルタカメラの技術者と共に現れ、実は今度指先で酸素濃度を測定できる装置を製作したので臨床で評価して欲しいと依頼があった。

パルスオキシメーター開発経緯

1986年の暮れ。呼吸生理で有名な千葉大学医学部生理学の本田良行教授から突然の手紙が小生の所に届いた。実は本田教授が同じ年の7月にカナダのバンクーバーで開かれた国際生理学会に出席した際、旧知のカルフォルニア大学の麻酔科のSeveringha ...

パルスオキシメーター開発経緯

Severinghaus教授と本田教授は1987年、次の如くの論文を発表し、結論を出している。 Severinghaus JW, Honda Y. History of blood gas analysis VII. Pulse oxime ...

パルスオキシメーター開発経緯

パルスオキシメーターの原理はどうして生まれたのか  青柳さんは2020年4月18日コロナの流行が目立ち始めた東京で亡くなられた。1936年新潟で生まれ、新潟大学工学部を卒業後島津製作所に入り、その後日本光電に入社して、循環・呼吸器ME装置の ...

パルスオキシメーター開発経緯

パルスオキシメーターの利用の拡大、特に在宅治療への普及 小生は、現在リハビリテーション専門病院として、回復期病棟と9種の在宅支援組織を有する社会医療法人元生会森山メモリアル病院の院長に就任して働いている。今回、同一法人で急性期対応の森山病院 ...

パルスオキシメーター開発経緯

研究を支えてくれた先生方に感謝  パルスオキシメーターの小生の研究を一貫して援助してくれたのは旭川医大呼吸器センター大崎能伸教授(現在:旭川医科大学呼吸器センター名誉教授、医療法人慶友会 吉田病院理事長補佐)である。助言をくれ、各種講演で紹 ...

パルスオキシメーター開発経緯

終わりに  パルスオキシメーターは今や世界中に爆発的に普及し、ほとんど全ての麻酔管理システム、集中治療室、救急外来、病棟での患者管理、救急車に配備されるほか、在宅治療の分野でも使用が拡大されている。看護師のポケットに納められ、酸素濃度の調整 ...