パルスオキシメーター開発経緯 その⑧

2021年5月13日

終わりに

 パルスオキシメーターは今や世界中に爆発的に普及し、ほとんど全ての麻酔管理システム、集中治療室、救急外来、病棟での患者管理、救急車に配備されるほか、在宅治療の分野でも使用が拡大されている。看護師のポケットに納められ、酸素濃度の調整や呼吸状態の把握に大活躍をしている。現在、大流行して人類を困らせているコロナウイルスが肺を主とする毛細血管の障害をもたらし、早期に低酸素血症を発生することから、世界的に早期にパルスオキシメーターを使用する必要性が叫ばれている。こうした酸素モニターの開発に少しでも参加できた事は幸運だったと感じている。今、年1回、北大第2外科道北同門会に出席して、外科の最先端の勉強をする事、第2外科囲碁同好会に年2~3回出席を許され、先輩の先生と囲碁を打つことが楽しみであったがコロナの影響で出来なくなったことは残念でならない。投稿の機会を与えてくれた下沢先生に重ねて感謝すると同時に、北大第2外科同門会の益々の発展を祈念する。