パルスオキシメーター開発経緯 その⑦

2021年5月15日

研究を支えてくれた先生方に感謝

 パルスオキシメーターの小生の研究を一貫して援助してくれたのは旭川医大呼吸器センター大崎能伸教授(現在:旭川医科大学呼吸器センター名誉教授、医療法人慶友会 吉田病院理事長補佐)である。助言をくれ、各種講演で紹介して頂いた。

 論文にあるミノルタカメラ製指尖型パルスオキシメーター(写真)は今、大崎先生の所にある。横浜にある麻酔博物館からこの装置の譲渡を要望されたが断った。

 大崎先生の講演を聞いて北海道医療大学の柴田睦郎小児科教授が関心を持ってくれた。反骨精神に富む柴田教授は文献探索を行い、呼吸と循環に世界で最初に臨床応用報告を行った我々に対する評価が日本では低い事を指摘され、2018年9月18日に札幌で開かれた第51回日本小児呼吸器学会の教育講演の演者として、小生を招いてくれた。改めて、採血が困難な小児の呼吸管理にパルスオキシメーターが大活躍している事実を知った。

先生は川柳の本をたくさん書かれ、小生にも送って頂いた。その中で一句、【夢捨てるうまい理由が見つからぬ】は秀作だと感じている。

パルスオキシメーター開発経緯 その⑧につづく